ただ一緒にいただけ

そこにいてくれさえすれば

マクベス 振り返り

めっっっっちゃ遅くなったけど、マクベスのこと残しておきたくて、終わらない世界始まる前すべりこみ!!



1ヶ月ちょっと前からお稽古が始まって、なんだか悩んでいることも多いみたいで、なんだか動くのが億劫になってる日も多かったみたいで。だけど、それでも、筋肉痛で剣が持てなくなる程動いて振り回して、初めてのことも沢山あったようだけど、大先輩たちからも沢山見て感じて学んだんだろうなぁ、ってゆう1ヶ月ちょっとを経て、そりゃもうあっっっっっと言う間に初日を迎えたマクベス
その間で、終わらない世界のインタビューも公開されて、稽古終わりにご飯行ったり、終わらない世界の共演者さんたちとポップンさんの舞台を観に行ったり。1月のお仕事を匂わせまくってくれたり、バースデーパーティーの発表をしてくれたり、タイタニックの発表があったり。こちらからしてもなんだかぎゅって詰まった1ヶ月でした。ひろちゃんお疲れ様!



出番自体はそんなに多くなかったけれども、みんなを引き連れて0番で剣舞をさせてもらったり、すんらさん演じる松永久秀に最初に一撃を放つ役所だったり。欲にまみれていく人たちの中で、最後まで地に足つけた堅実な意見を持っていた氏康くん。めちゃくちゃ良い役もらったなぁって嬉しかったです。ひろちゃんはどうだったかなぁ??氏康くん、初めての戦国、どうだったかなぁ??( ˆˆ )



お父さんが功績を称えられて、小さく小さく、本当に小さく口角を上げて誇らしそうにする氏康くん。嬉しそうにお父さんにぐびぐびお酌をする氏康くん。伊田さん演じる村上や大智さん演じる三好之康とにこにこしながら、仲よさそうに歩く氏康くん。お父さんが襲撃されて懸命に守ろうとする氏康くん、後ろ髪を引かれながらその場から立ち去る氏康くん。(毎度カツラが危なかった!;;)お父さんがやられて悲しくて悔しい上に、自分を守ったせいで十河の妻がやられてしまったことに無念と申し訳なさで頭を下げる氏康くん。仇を討とうってみんなと剣を合わせる氏康くん。渾身の一振りで松永久秀を斬りつける氏康くん。お父さんの仇を討てずに斬られてしまう氏康くん。
どの氏康くんも私はとても好きで、。意識してなのかは分からないけど、本当に分かるか分からないかくらい小さく表情を変化させてひろちゃんが感情を出してくれるから、私の中で氏康くんはとっても情に厚くて人のことを自分のことのように考えられる優しい人、でした。



開始5分の氏康くんをはじめに見たときは思わず涙、するよね、涙。する。0番で立派に舞うひろちゃん。誰よりもターンが綺麗で、誰よりも軸がしっかりしていて、誰よりもキレがあって、誰よりも誰よりも剣が強そうに見えた。ひろちゃんの得意とすることが、戦国時代でこんな風に活かしてもらえるなんて思ってなくって、それはそれはもう嬉しかったし感謝したし、あの氏康くんは間違いなく、ひろちゃんにしかできない氏康くん、でした。戦国の時代に生きているのは氏康くんで、だけどひろちゃんも戦国の時代できちんと生きていて、かっこよさと嬉しさと誇らしさと、思わず息を忘れて涙しました。ほんっとに、素敵だった、かっこよかった。

殺陣は遠くから見た方がリアルみがあって、近くだと上手い人との差が出てしまうものだなぁって思って。でも、ひろちゃんの千秋楽の殺陣は本当にとってもとってもよかった!!!!思い切っていて、剣を交え合わせることに躊躇がなくて、近くで見ていてもちゃんと殺陣で。全部出し切ろうとしているようで、泣きました。

氏康くんが久秀と右肩左肩を合わせながら剣を交えてる姿はなんだかすごくジンときて、すんらさんはひろちゃんがずっと尊敬する人だって言ってたからさ、ひろちゃんよかったね、すごいねって思って、ジーンてしてしまって、まぁ泣いたよね、、、。で、今回も死んでしまって、でも、最後の氏康くん、かっこよかったんだぁ!!!!想いで戦う氏康くん、仇を討つことは叶わずとも、氏康くんの一撃は意味がある想いがつまった一撃で、本当に本当にかっこよかったです。






松永久秀も、ひろちゃんの父上さんも、最初は大きな欲なんてもたずに、ただ忠義を尽くしていただけだったのだけど、良い地位をちらつかされて、どんどんのめり込んでいってしまう。ひとつ手に入れればその次が欲しくなって、それを脅かそうとするものが邪魔になって怖くなって疑心暗鬼になる。そうして、手に入れるために、自分から色んなものを手放し始める。忠義と欲を天秤にかけて、迷わず忠義を選んでいたはずの久秀は、葛藤を重ねて迷って、そのうちに欲しか見えなくなって邪魔するものは全て斬り落とす亡者になってしまう。忠義を尽くしていた久秀と亡者となった久秀は全く別人のようなのだけど、そこに至るまでの久秀にひとつも分かれ目がなくて切れ目がなくて。綺麗なグラデーションみたいに心が段々変わっていくから、いつの間にか、全く別人の久秀がそこにいて、それがすごいなぁって思いました。流石に最後いきなり落ち武者のような髪になって出てきた時は驚いたけど!(小声)この人がひろちゃんの尊敬する人なんだなぁ!って、思いました。

岡崎さんの演技がとても綺麗で艶やかで素敵だった!岡崎さん演じる艶は、久秀に大殿の暗殺を仄めかすのだけど、あの艶は魔性の者に取り憑かれてたって解釈でよいのかなぁ??迷って躊躇する久秀とは対照的にずっと意志を曲げずに逃げない艶は、やってることはともかくすごく強い人で。十河のお城が襲撃されたとき、逃げたい人は逃げて、自分は殿と過ごしたこの城に残って最後まで戦うってみんなに告げた菊もとても強いなぁと思って。戦うのは男の人だけど、女の人は最後まで仕えることや、自分の旦那さんが外に出ているときは自分がこの城を守るってゆう気持ちのところでとても強いなぁって、なんだかとても背筋が伸びたところでした。
2度3度みると、十河さんが最初から久秀に仕えることに乗り気じゃなさそうなことだったり、光る玉が魂になっていることとか、最後の殺陣のシーンはことごとくみんなが之康を守りながら盾になりながら戦っていることとかに気付いて、細かいところに意味があってとてもたのしかった。
あとさーー!!!織田信長の登場シーンまじでかっこいい!!!!毎回毎回かっこよすぎてわくわくどきどきしたっっっ><



もともと何度かご一緒したことのあるいつもの人たち、の中に、今回ひろちゃんはひとり放り込まれてそれだけで大変だっただろうし、キャスト変更だったり、別仕事でいない人のアンダーやったり、きっと他にも色々大変なことあったんだろうなぁと思います。軸となる人が最初から不在だったのも、あまり関わりのなかったひろちゃんがそこまで不安だったかどうかは分からないけど、いつもの人たちはその不在に大きな不安を抱えていて、そんな中でのスタート、やっぱりひろちゃんにも伝染したとこあったんじゃないかなぁって。それでも、外から見ても分かるくらいに、ひろちゃんはここでも沢山愛されて慕われていて、それはひとり放り込まれたひろちゃんが座組みの一員としてしっかり取り組んで学んで還元していた証拠なんだろうし、最後、「すんらさんの生きる姿を稽古場から色々学ぶことができて、人生の糧になりました。ありがとうございました。」って挨拶したひろちゃん、どんな状況であってもきっと経験したものを素直に身体に取り込める人だから、得たものを自分の力にできる人だから、なんの心配もなくて、これだからいつまでもどこまでも信じられるって、また確信するだけでした。「僕がオーディションやレッスンが趣味ですってくらい受けまくっている時一緒にやってみないかと声を掛けてくれたすんらさん」って、2月3月のひろちゃんを思うと、そこに声をかけてくれたすんらさんに、私がありがとうございます!って心の底から感謝伝えたいし(誰w)、これを糧にきっとどんどん大きくなるから楽しみにしててね!ってこちらが勝手におもったのでした、^^



そして、きっときっと見守ってくださってたね^^ひろちゃんにとってはもちろん、和希さんにとっても、ひろちゃんとの出会いが素敵なものになっていたらいいな、って思います。





次は終わらない世界!!!まだなんにもみてないのに、既に楽しいからやばい気しかしないです。今年最後の舞台上でのお仕事!!ひろちゃんがんばれーーっっっ!!!